今回から一目均衡表について実践の中で検証して行く事にしました。
一目均衡表については皆さんがご存じの通り日本発のテクニカル指標で、一目山人氏が長い年月と沢山の関係者と共に生み出したものです。
その素晴らしさ故に、日本だけでなく、海外のトレーダーもichimokuとして知られている大変優れたテクニカル分析です。
一目均衡表には「買い手と売り手の均衡が一目で分かる」という意味があります。
均衡が一目で分かる表であるため、海外では、One-glance equilibrium chartと呼ばれることもあるそうです。
一目山人氏は多くの投資家が勉強もせず負けていくことに憂いを抱いておりそこで一目均衡表を作成したとも言われています。
私の好きなトレーダーのギャン理論のギャンも言っていることですが相場の世界は勉強なしで勝てるほど甘くはありません。
だからこそ、そんな想いが込められた一目均衡表を少しでも実際の相場で活用し生き残れるトレーダーになりたいものです。
同時に一目均衡表はとても難しいものであるため分からない、使いにくい、学んだけどトレードに活かせれていないと言う方も多いと思います。
私も、一目均衡表を学んでいますがとても深淵で簡単に使いこなせる代物でないため同じ様な気持ちになってはその度に根気強く学んでいます。
しかし、深淵が深いという事は、それだけ学ぶ楽しさもある訳でその過程で様々な気づきや体験があるからこそ面白いと思います。
拡散的好奇心を持ってそれをより深い洞察の元となる特殊的好奇心へと昇華する。
またはこれらの好奇心を行き来しながらその深淵を覗いて行くことで、形式知を経験に変えて実際のトレードに活かせる様な情報をお届け出来ればと思います。
※本シリーズで使用している「準備構成・反転構成・完成構成」という用語は、原著の思想をもとに実戦的に整理した便宜上の呼称です原著に同名の章立てがあるわけではありません。
① 環境認識
前日から円買いが継続。
ドル円は一時153円を割り込んで日足の直近安値152.095に迫る勢いがある状態。
大周心理的の大勢の意では順張りでショートポジションのシナリオを立てる局面かなと思います。
しかしプライスアクションを見ていると、安値更新の勢いは鈍化しており以下が確認できました。
- ボリンジャーバンド2σ到達
- 2番底形成。
- チャネルライン下限で下げ止まり
ここで目線を切り替えて、準備構成の完成を見ることにしました。
② 先行シグナル
最初に動いたのは遅行線で遅行線がローソク足を先に上抜け。
その後、均衡表が好転。
③ 確認段階(三役好転)
ローソク足が雲を上抜け。
三役好転完成。
RCIは上向き揃い。
MACDも上向きでシグナル線を上抜き。
基準線は明確なサポートとして機能しており反転構成から完成構成へ移行した。
④ トレード結果
ロンドン時間は大口や特殊玉含め大きな動きの変化がないかを見ながらエントリー。
欧州勢が買戻しに回っているのを値動きから読み取れていたものの当日の円買いのモメンタムが不安材料となり完成構成まで待てずに+20pipsで手仕舞い。
その後、ニューヨーク時間に入り、良好な雇用統計発表を受けドルは急騰。
乱高下の中でプライスアクションを見て+20pipsを抜いて当日のトレードは終了。
⑤ 反省点
準備構成から反転構成までは根拠を持てていたが当日の円買いのモメンタムが強かったことから不安が勝ってしまい、構造が崩れていなかったのに関わらず手仕舞いしてしまった。
ギャンの28のルールの中でも根拠のない手仕舞いはしないことが書かれているが、不安だけで手仕舞いしてしまった。
後は、どこまでポジションを持つのか事前に定義していなかったこと。
結果的に構造ではなく、感情で判断してしまったのが大きな反省点。
⑥ 検証まとめ
準備構成 → 反転構成 → 完成構成。
エントリー精度に問題はない。
保有戦略と出口戦略が課題であるため
転換の初動を取ることになるので損切りは必ず安値下に置かれるだろう損切りラインの少しおいて、シナリオが正しい場合には、建値をずらして完成構成後までホールドして利益を伸ばす。
今回は、構造を再現して勝てたものの、感情では負けたと言える。
本シリーズでは、一目均衡表の準備構成・反転構成・完成構成を実践検証として継続記録していきます。
なお、実践・検証の事前知識については以下記事で紹介しています。




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